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釣女 TSURIONNA ダンスと人形浄瑠璃
2012-04-15 Sun 00:42

ピナ、フラメンコ、とダンス系の映画が続いていた感じですが
 
先月、SunSunWorksの三池富弓が出演したダンス公演を鑑賞してきました。
 
    
つりおんな
 
これは、人形浄瑠璃とダンスとの競演という
 
日本古典文学「釣女」を新しい解釈でっていう

ちょっと変わったアクションに挑戦したコラボという感じ

平成23年度 テアトルフォンテ・azbil芸術文化活動支援制度対象事業

での公演、いいよねこういう環境。
  
 
企画、演出、振付:篠原藍

浄瑠璃人形:八王子車人形五代目 西川古柳

ダンス 松田尚子 笑子 菅沼誠 三宅さくら 三池富弓 曲山莉央 平吹佳奈 渕上碧 篠原藍
 
音楽 菅野浩 井谷享志

 
という9人のダンサーと、人形とがうごめくステージになっていた。
 
演出としては、奥行きを感じさてくれて、且つ、照明をふんだいに使って
 
衣装も和と中かな?を押したものとなっていて
 
熱いものに仕上がっていた。
 
 
この稽古、実に3ヶ月みっちりと時間をかけてつくられてきたそうで
 
ダンスにそれだけ準備をかけている団体なので
 
すごい楽しみだった。
 
 
人形浄瑠璃と別個になって溶け合わない演出かなぁ~~もしそうだったら嫌だなぁ
 
と思っていたら
 
全然危惧していたのとは違って、しっかりと人形浄瑠璃とダンサーが演技をしあっていて
 
この場合演技はダンスのことね、よかった。
 
それぞれの切れも、伸びやかさっていうか、身体が違うよねぇ~~我々とは
 
波打ってるような感覚っていうか
 
しなやかだよね
 
素敵だった。 
 
あと、やっぱ衣装さんがついて衣装を創作してるだけど
 
衣装もいいよね、その作品のカラーをしっかりと提示しているし
 
全体がちゃんとパッケージになっているという感じがした。
 
コンテ的なダンスだったけど、ちゃんとストーリー含む露呈があったので
 
あるシーンはものすごくしっくりときていて素晴らしかった。
 
 
他、気になったのは、個が消えてしまっている
 
そんなふうにも思った。
 
衣装、メイク、照明、人形浄瑠璃とまとまっているし、ダンスもまとまっているんだけど
 
それぞれのダンサーの個、そのものが、消えてしまっているというか
 
檻の中で均一というか、そんな部分で、ちょっとさみしさがあったなぁっていう
 
個を押し出せってことじゃないけど
 
綺麗にまとまり過ぎたのかなぁっていうのを感じたよ。
 
メインダンサーの2人のシーンにしてもそういう印象があったくらいに・・・
 
コナレテる部分もあるのかな?
 
ダンサーがダンサーを観てるのと、素人の俺が観てると個の印象ってのが違うのかもだけど
 
さらに、際立つ瞬間も是非観てみたいなぁと思った。
  
 
でも全体的にまとまりあって、久しぶりにダンス公演を観たけど
 
「無」じゃなく「有」だったので、よかったぁ~
 
しかし、3ヶ月準備して、2日3公演で終わるってのは本当にはかない舞台芸術だよねぇ
 
もっともっとやるとさらなる変化が起こりそうなステージだったのになぁ
 

 

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