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ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち
2012-03-29 Thu 00:39


さてさて、鑑賞をしてきました。

「ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」3D

    pina

ダンスを映画で、しかも3Dで体感できると思うとぞくぞくと期待は高まり

2月から既に映画館でCMを観て、絶対に観るぞと心に決めていました。

とは言え、俺はピナ・バウシュの事をよく知りもしないで・・・

というやつなのです。

コンテンポラリーダンスの生みの親的な感じとは聞いてはいたものの

いわゆる、コンテダンスに対してはあまり好意的に日本においては観ていないので

というか、観てる作品も少ないし出会えていないので、原点はなんだろうって

さてさて、どうだろうか??

と楽しみでした。

 

タンツテラターっていうんだね。

ダンスシアターっていう、心の解放をした演技(ダンス・身体表現)という事。

さすが、3D、ど~んと浮きだって動くダンサーの動きに感動あり

面白い演出が随所にあって、受け入れたり、手放したりして鑑賞。

LIVEで観たかったなぁっていう・・・最終的な感想となってしまった。

ダンサーへ、ピナはいくつもの質問を投げかけ、その人の持っている葛藤や経験から

抑圧されているであろう感情を引きだして

それを動きに、フリに転嫁させていくという手法で演出をしているという。
 
実は、この映画の中で、いくつかそう感じさせるものがあって、ぞくっとして嫌悪感を感じたり

おお~、出てるなぁ~って思えるものがあったりして、観たい瞬間が観れました。

特に、「コンタクトホーフ」という作品の中で

独りの女性が多数の男性に身体を触れられていくシーンは、、、嫌悪感を感じ

観ていて気持ちのいいものじゃなかった・・・。

確かに観ている俺に妙な感情を抱かせてくれました。

    なんだか外で

しかし、そのように、何かを感じることができたシーンは事の他少ない・・・

なんというか、人が「モノ」のような物体に思えた、というか、そういう印象を受けた。

必ずしも演者が心で感じたものがフルに身体に放出されるほどの演技力を持つダンスを

観れたわけではなかった、俺は感じ得なかったというのが、、、実は本音。

カンパニーの人のインタビューでは、ピナを神のように掲げ話してるさまは妙に感じ

それと作品が一致しない違和感が起こり始めて焦った。

俺がLIVEで作品を観てないから、かもだけど・・・

違和感が残る。

さらけ出すという「美」が、一心不乱という行為で何らかのエネルギーを放出してるのか

でも、ピナが踊るシーンは美しかったのよ。

「カフェ・ミュラー」のシーンで、それは素敵だった。

椅子を使った演出も面白かった。



「フルムーン」という作品ではステージにでっかい隕石があって、下に水があって

その水しぶきなど、圧巻だった。

   フルムーン

何かすげぇんだよね、でも、「個」が恐ろしく埋没しているような印象があって

それはそういう演出だったとしても、何か激しい、で留まるという

何か激しい、っていう印象

実際、激しく動いてるからねぇ、内的放出というふうには伝わってはこなくて・・・

だからそれはLIVEで観て、劇場ごと空間にすっぽりハマってこそなのだろうかと

舞台で鑑賞したことがあったりするのなら

映画を観ながら、同時に当時の興奮が蘇りながら観れるかなぁと思ったりも

 

有名な方々がコメントを寄せてるふうに俺は受け取ることができないまま終わってしまった。 

鑑賞後、妙な、違和感を感じて終わった。

不思議な体感だった。

 

公演後、、、何と1600円もするパンフレットを購入して、つぶさに読んだ。

そこで書かれている様子を見ると、何かいっぱい見逃してる気がしてきて・・・

あるいは、好感を持てずに俺は鑑賞してので、嫌なフィルターが入ってしまったのかなぁと

素直に受け取れなかったのかなぁと、自分を疑ってしまったっていう。

言ってることは、メソードアクティングに近い、というか同じことをツールにしてるんだと

思ったので、受け取れなかったのかも???と違う興奮が。

そして、その作り方を観たいと思い

「ピナ・バウシュ 夢の教室」を観たいと思ってしまった。

こちらの映画は、ダンス未経験の10代の男女に1年かけて「コンタクトホーフ」を演出する

というドキュメンタリー映画です。

興味冷めないうちに、、、さっそく鑑賞してみました。

それは次の機会に。

※個人的な感想なので、ピナファンの方はご了承を・・・



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