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ヒミズ 
2012-02-06 Mon 00:36
鑑賞してきまいた。

ヴェネチア国際映画祭 最優秀新人俳優賞W受賞(染谷将太、二階堂ふみ)

監督・脚本 園子温

「ヒミズ」
 
          ヒミズ
 
世界を騒がせた作品として、興味を持って鑑賞してきました。
 
 
いやはや、、、凄い強烈なゴツゴツ感
 
よかった。
 

※以下ネタバレもあり注意・・・

原作はラストまでは読んでなかったけどつまむ程度に読んでいたので
 
漫画と同じシーンはフラッシュバックしました。
 
しかし、読んでいたのは随分前のこと。
 
他に予備知識なしで観たので、まさか震災とリンクしているとは
 
まさか、その映像があるとは
 
まさか、その中に俳優が立っているとは
 
最初から、不快な思いをもって、嫌な音をたくさん聴きながら観ました。
 
非常に不快にさせる映像が続きますが
 
言葉も刺してきますが
 
ラストで、それは変化する力を持っている
 
非常に「力」を持った作品となった。
 
  希望かぁ

 
賞を狙った感ももちろんありますが、製作期間中に震災が起こり
 
脚本を書きなおしての撮影
 
「価値観を変えざるを得いのよ」という台詞もあるように
 
監督自身にその視点があって、その監督の想いが出ていたように思う
 
明が闇に勝った、という
 
そんな感覚です。
 
この闇が強くて、強くて、正直吐きそうですが
 
天災な家庭環境が2人の主役にあり、明が闇に勝つというのが実に熱い
 

主役2人の演技は素晴らしかった
 
ガチだったね、ほんと、光石研さんも素晴らしかった
 
あの台詞を本気で喜んで言える人なんてなかなかいないだろう・・・
 
まぁ胸痛いね、凄いね
 
「シンドラーのリスト」でレイフ・ファインズが最高の冷徹なナチを演じた時
 
「人を虫けらと思うことはどういう事なのか、どういう状況なのか、自分の中で探し、考えました。」
 
というコメントがあったが、光石さんもしんどい・・・だったろうなぁ
 
また、監督がその機微をしっかりと捉えるカメラポジションだったり
 
凄く狙っていて、テンポ命のドラマや映画にはない最高の瞬間が幾度も観れる
 
それを求めている監督がやっぱすごいと思う
 
欲しい「生」がある

踏み込む勇気ある俳優と、飛び込ませる環境を用意した監督と、それをとらえたカメラと
 
支えたスタッフと、この作品に重要性を感じていた一体感があると思う
 
スターにゃ要求できない場合もあるであろうなぁと
 
 
必見ありな映画でした。
 
いやぁ、いいもん観たね。
 
鑑賞後はしばらくうなりっぱなしでした。


 
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