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パウル・クレー 終わらないアトリエ
2011-08-04 Thu 00:47
パウル・クレー展にそう言えば行ってきた。
 
7月の話なので、何を今さらと思われようとも
 
パウル・クレーの作品群に触れることができて幸運だったと思う。
      山縣と美術館
 
これは、7月31日に終了となりました。
 
東京国立近代美術館 
 
パウル・クレー 終わらないアトリエ展
 
なんと、作品数179点もの数で圧倒してくれました。
 
 
いやぁ、感動。
 
パウル・クレーの作品は以前、Bunkamuraで鑑賞したことがあって
 
それ以来、気になってた。
 
近代の画家で、キュビスムからさらに切り刻んで
 
ひとつの作品をいろんな角度から違う作品にしていった手法に
 
試行錯誤に驚くばかり
 
今回は、そんなクレーがどのようにアトリエを移って、またアトリエを移って
 
作品を創作し続けたのか、変化とともに辿ることができる流れで構成されてました。
 
美術館の内部の展示方法も面白く、まるで迷路のように小さい部屋に小分けされて進みながら
 
途中から大きな空間に出るも、緩いカーブなど描きながら順路は入り組んでいく
 
 
 
とは言え、通常このような展示は90~110点くらいだから
 
展示の数の多さに、そして、最終日が近かったこともあり人数の多さで
 
けっこう、疲れました。
 
      花ひらく木 
 
下書きのような絵、段ボールにも描いてるし
 
描いた絵を2つに切り離し、それぞれ違う作品として提示したり
 
以前描いた絵を、角度を変えて少し色使いを変えて描いたり
 
画布を両面描いて、両方から観れるようにしたりと
 
ドキドキ感をもって常々描いたいたのではないかなぁと思えるほど
 
逞しくもあり
 
ノリもよく
 
柔らかく
 
時に単純化され、記号化され
 
繊細さもあり
 
凝縮したとしても、広い、というか、でかい感じの絵。
 
作品そのものはサイズとしは小さいものが多いんだけどね。
 
 
クレーと言えば、天使の絵がお馴染みですが、今回は天使はいっさいなし
 
創作過程から観れる構図に、興奮した。
 
どんな素描も、ひとつの作品として置いておいたらしく
 
数は半端ない。
 
中でも、素描のような絵から、グラフィック的な色を付けた作品は
 
いっきに色彩が増し、さっぱりした余白がいっきに色としての意味を成す
 
   クレーマジック
 
当時、かなり斬新だったんだろうなぁと
 
認めたがらない人も多かったろうなぁと
 
でも、色や記号からは目をそむけることができない
 
あれ、なんでだろうね。
 
分からなくとも、その作品の存在がええんだ、っていう。
 
 
 
俺の勝手な解釈だけどね。
 
『その作品の存在がええんだ』
 
って感じ、ええよねぇ。
 
なんか可愛らしさだけを期待して行った人は、クレーの人生をまわって
 
観ることに退屈さを感じる方もいたかもね。
 
  天使
 
 
しかし、まぁ重ねて重ねて塗ってるよなぁ~
 
シンプルに見えて、濃ゆい色の連なり
 
 
図録を買って、じっくり読むとまたクレーの一面と出会えて楽しいよ
 
まだ全部観てないけど、、、
 
休日は珈琲飲みながら、読みふけ、鑑賞するのが、幸せだ。
 
   図録 パウル・クレー
 
だが、そろそろ脚本にも向かわねば・・・
 
構想は向かってるけどね。
 

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