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男の戦い ※長い文章だぜ
2007-04-12 Thu 00:44

ほんの10分前の事。。。


うちの窓から挑戦者が侵入!


奴は 「ザ・フライ」




まぁいわゆる「ハエ」ね。

まぁ、いわゆらなくてもただの「ハエ」だけどね。


機敏で、迅速な動き!

無駄の無い動き!

ハヤブサのような動き!

光った目!

枝のような手足!

お~黒々!!



数分無視してPCに集中してたけど・・・。

『ヴィーン・・・・・・・・』

奴の翼が、翼の音が弱冠気になる!!

『ヴィーン・・・・・・・・』

「気が散る!!」

『ヴィーン・・・・・・・・』

目の前を俊足で飛び去る!

アホみたいに光を目指して蛍光灯に体当たりする!!

『ガザガザ・・・ガザ』


お前は、その蛍光灯の光に何を見た!!

未来か!

亡くした女房か!

或いは、明るいう○こか!!


「やめろ、やめてくれ~、人に家に土足で入り込むのは!」

「気になる、お前の事が気になるんだ!!」


『ガザガザ・・・ガザ』


「人の家だけじゃなく、俺の心まで土足で進入するのはやめてくれ~!!』


静かになった・・・そう思って振り返ると奴は、、、

奴は、

テレビを観ていた。


テレビに釘づけだった。

テレビに首ったけだった。



こんなにもテレビに夢中な奴を久しぶりに見た。

口から何か口のようなもを出し、テレビを舐めていた。


俺は「チャンス」と感じた。


「奴がテレビを掃除している間に、俺がお前を掃除してやろう。」

そう思った。

俺は「TOKYO HEAD LINE」とう無料の新聞を手に取った。



近づく・・・。


一歩・・・。


また一歩。


「!!」


奴は一瞬、手を止めて、何かを感じたようだ!!

「俺の殺気」を。


じっと、見ていないように見せかけて俺を見ている奴。

『・・・』

息を殺す俺。

「・・・」

何て敏感な奴だ、何て敏感肌の持ち主なんだ!

そんな肌には見えないが、意外と繊細なのね(-。-)



しかし、またテレビの掃除を始める奴。



「お前は・・・そんなにテレビが好きだったのか?」

「俺より、そのテレビが好きなのか?」




そんな葛藤を抱えながら、俺は新聞を奴の17cm手前まで配置した。

奴は、アホみたいにまだテレビを掃除していた。

「・・・」

あまり、遠くから振りかぶるとその風力でハエ自体がフワッと風を感じて逃げてしまうので、新聞をギリギリ10cmまで近づける。

「・・・」

息を飲む一瞬!


「・・・フー、フー」


風力を気にしていたら、俺の鼻息が荒くなってしまっていた。


そして、ふと気が付いた。。。


「俺のテレビ、こんなに汚かったっけな?」


と思った瞬間!

奴が離陸!!!


『ヴォン~=3』


「しまった!!!!」


目の前をかすめる奴!!

一瞬、目と目があった!!(ような気がする!!)

俺の後ろに回りこむつもりだ!

俺は瞬時に振り返る。


奴は、俺のあまりに早いターンに驚く!!(驚いた気がする)



『ヴォ!!』


そして新聞振り下ろす!!

『ヴァオン!!』

間一髪、奴は俺の攻撃をかわす!!!


が、甘い


「ツバメ反し!!!」






『ヴゥホッ!』


 




奴はかわすも、風力でよろめく!



「佐々木小次郎敗れたり~!」



俺は、左手で渾身の力を込めて「裏拳(ウラケン)」を繰り出した!!


「バコッ・・・」

ヒュ~~~~~


彗星のように窓に激突したハエ!

そして、崩れ落ちて行く。。。


虫の息のハエ


唖然としているようにも見えるハエ。


俺は、この短い戦いにピリオドをつけなければならない。

そう、宣戦布告した以上。

ピリオドを打たなければならない。



奴をそっと畳の上から、畳の縁の方に移動させる。

畳の上よりも、気持ち程度、畳への被害が少ないように思えるからだ。

新聞を、奴の1cm近くまで近づける。

これは、飛び散りを抑える効果があるので・・・。


生きるか、死ぬか。。。

それが問題だ。

家に来たのが間違いなのか、

俺の気を引いたのが間違いなのか、

人の家にあがるという事は、それなりの覚悟がいるのだ。
※特に女の人はね。


愛が先か、罪が先か、

お前は悪くない

いや、お前が悪い



俺は、一瞬だけ力を込めて新聞を振り下ろす。

「!!」

『グヘッ・・・』


俺に出会ったお前が悪い。

執筆に集中できずイラっとした、そんな俺に当ったお前が悪い。


そんな今日、600億円もの遺産に当った男がいる。

DNA鑑定で、600億円もの遺産を持つ子供の父親になった男がいる

ガッツポーズを見せる遺産を手にした男。

子供が生まれた時、それほどのガッツポーズをしたのだろうか?

父親である喜びが、そのガッツポーズにはあったのだろうか?

600億円が子供なのか。




俺にはハエが当った。

逆に、ハエには俺が当ったのだ。


俺は、今日の勝負にガッツポーズをしたい

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この記事のコメント
って森高の歌あったよね?
うちもよく闘ってた!飲食の仕事してた時!
やつの動きは速い。°・(>_<)・°。
2007-04-18 Wed 21:33 | URL | あすちん #-[ 内容変更] | top↑
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