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ぶらり、旅、2007、春
2007-03-31 Sat 00:51

※長い文章なので、一服の上、読んでください。



江ノ島・・・江ノ電・・・





いや~人生初となる江ノ電に乗っちゃったよ。


 
春の優しい風に吹かれながら・・・。

「のりおりくん」というフリーパスを購入して古き良き時代を彷彿させるミドリ色の電車に飛び乗りました。

「のりおりくん」の2番目の「り」を取ったら
ただの「のりおくん」、
そんなギリギリところで勝負している古き良きミドリの電車、

江ノ電

いや~花屋敷顔負けの街中を通るかわいい奴だった。

途中、チンチ〇電車のようにもなり、意外と自由自在な奴。


で、江ノ島で降りました。


生きているのか死んでいるのかギリギリの町並みを抜けて行くと・・・



「おおぉ・・・。」

「海が・・・海だよ、海だよ母さん」





            これが、江ノ島の海 つまり 湘南?





弱冠人工的な色の濃い砂・・・。

トンビが飛び、カラスが舞い、かもめは・・・

ちょっと控えめに飛んでいた。

そんな控えめな姿が逆に、カラスとトンビを嫉妬させ、奴らは調子に乗り湘南を制している。 


で、桟橋を越えて見えたのが

江ノ島  


        見える?桟橋




江ノ電の3文字の内「江ノ」と2文字も独占してる存在、

それが、江ノ島。


歩いて行くと

磯自慢な香りが・・・


「焼きイカ」「ハマグリ」「タコ」「サザエ」「ワカメ」「カツオ」「波平

とてつもなく様々な誘惑が攻めて来る。

江ノ島到着早々、「焼きイカ」を食らいつき

京都の清水寺のような坂を上って行くとまた誘惑。

下で1400円だったサザエが、串焼きで300円で売られていた。

思わずこれもまたほおばり、

磯の香りに誘われ、目の前の大きな階段を上る。


全くノー知識で江ノ島に来たから、この階段の先が何なのか、江ノ島がそもそも何なのか、何が楽しいのか、全く知らない。

その階段を上り始めて3分で気が付いた。


「・・・きつい」


急な階段、おっさんにはちょっと堪えて、

人類が生まれる前の母なる海から上がった生物のように、急に重力の重さを感じ

人工的な階段で自然の力と地球の力を大いに感じた。


そして、上りきった時

そこに広がるヴュー

限りなく透明に近いブルー

自分が小さいと確かに感じるトゥルー


がそこにあった。
(トゥルーは無理矢理な響きだなぁ、正確にはトゥルース)


        恐ろしくブルー




上りきったと思ったら実はまだ先があり、さらに歩く

田舎の海辺の路地裏のような光景

懐かしい・・・感じ

旅館と名を打っておきながら入り口が普通のトイレのドアみたいな「旅館?」があったり

病気持ちと思われる磯の恵みで育った太った猫

2時間ドラマのクライマックスのような崖

イタリアのフィレンツェのパスタ屋のような景色の良いオープンカフェ
と思いきや、入り口は純和風という和洋折衷



そこには・・・・「千と千尋の神隠し」のように迷い込んだ世界が広がっていた。


神社もあって、すこ~し気味悪さが漂う空間。


色んなお店があり、なぜか「木刀」も販売

観光地って何で「木刀」があるのだろうか?

田舎から来た修学旅行の学生が、そんなに「木刀」に惹かれるとは思えない。



だが、俺は惹かれてしまい、何度か
「木刀」を手に取ってみる。


「!!」


無性に誰かと意味も無く戦いたくなる衝動!!

ぐっと抑える。

男の闘争本能すら、この江ノ島は覚醒させる力がある。


いや、俺の「木刀」は、下半身の1本で十分だ!

そう考えなおし、俺は「木刀」の購入を諦めた。


そう、江ノ島は男の本能をも覚醒させる力がある。


さらに細い階段を抜け奥に進む

急に人気がなくなり、俺の来た道が間違いじゃないのか?

と一瞬自分を見失うような細い階段を下る

下る

下る

そして、辿り着いた場所。


岩場  ざっぱ~ん

波が東映のオープニングのごとく打ちつけ

白い波が俺を興奮させる

ついつい


「俺は負けない!」

あるいは

「好きだ~!!」

あるいは

「首、取ったり~!!!」


と叫びたくなるほどの荒い波打ち付ける岩場。



江ノ島は男の情熱をも覚醒させる力がある。



きっと夏は、真夏の果実を貪り食うカップルがいるに違いない



そして、俺は思った。

「俺の来た道は間違いじゃなかった」

と。

「ちょっと不安になったって進めばいいんだ」

と。

「行けば分かるさ」

と。



途中立ち寄った、景色が見える窓の無い食堂

そこで、久しぶりに見た

富士山

その富士山の隣で太陽が沈んで行く・・・。

太陽が沈んで行けば行くほど

富士山の輪郭はくっきりと現れる。


  沈む太陽に うっすら 見える 富士山  ああ・・・素敵やん♪



真っ赤な太陽が、日本一の富士山を引き立てる

太陽を中心に回っているはずの地球で

ほんの小さい島国の日本の山を

あの太陽が引き立てている



太陽

何て器の大きな奴なんだ、と俺を刺激した。

「俺が中心だぜ!」

って顔を見せずに

脇である奴をしっかり立たせる。


すげぇ

すげぇよ何か

しかも、去り際のたった30分程度の間に・・・。


そんな輝き方って素敵やん。

そう思った。


それを「江ノ島ビール」「江ノ島丼」をつつきながら

眺めていた。


                   太陽が眩しすぎて分からないけど「江ノ島ビール」



ふっと、心のモヤが去ったような感覚。


 


「綺麗」




だと、何度も思う瞬間


東京のコンクリートジャングルから僅か1時間足らずで

これほどまで、気持ちいい空間をくれるとは・・・



「いい!」



そして、気が付けば日が暮れてしまい

江ノ島で正味4時間近く滞在。


せっかく買った「のりおりくん」を一度しか使用出来ないまま

帰宅。


その「のりおりくん」を活かす事が出来なかった・・・。

太陽のように、次回は「のりおりくん」を照らしてやりたい。


たまには、ぶらっと旅もいいもんねぇ。



               ああ~お母さん


潮の香り

磯の香り

心も小躍り



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この記事のコメント
途中から磯野家になってるし~(笑)
でも波平の誘惑はちょっと。。。

東京近郊でも少し足を延ばせばイイ所って沢山有りますよね。
ぶらり旅を満喫されたみたいで……素敵やん♪

2007-03-31 Sat 13:09 | URL | いつみ #YghsdqYw[ 内容変更] | top↑
波平の誘惑、磯野家の誘惑がやはり強くて・・・。

もっとたくさん食べたい!

意外に知らないとこまだまだ東京近郊で多いもんだなぁって自覚しました。
時間があれば、またぶらっと行ってみたい。
2007-03-31 Sat 14:31 | URL | 山有 #-[ 内容変更] | top↑
毎日さん、そっち方面育ちです~
江ノ島登るときは、エスカーが便利です~(やっぱりうさんくさいけど)
2007-04-02 Mon 00:57 | URL | 毎日さん #-[ 内容変更] | top↑
エスカーってエスカレーターみたいな奴ですよね?

あれにのっちゃぁアカンでしょ!!

重力と闘うんですよ! 凄い息が乱れたけど・・・
2007-04-03 Tue 03:19 | URL | 山有 #-[ 内容変更] | top↑
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