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ノルウェイの森(下)
2010-02-13 Sat 23:56

読みやすいね、読破。

こんなラストだったっけ?

って思った。

下巻に突入すると、文章からイメージした霧はもっと青くなった。

何と言うか、同じ作家の村上的に言うと

限りなく白に近いブルー

みたいな。

 

なんか、わかってきたぞ。

起きてる出来事に大して、登場人物たちが

受け止めている現実感が薄いのかも知れない

ふわふわと浮いてるような感覚なのか

喪失感の上に全て漂っているような、そんな感じ。

多くの人が大きなショックの上に立ち、そのショックの中

感じないように生きている、みたいな。

真っ暗闇な洞窟の中を覗かないように生きてる。

でも、本当は覗きたい。

みたいな。

 

そして、

たくさんの女とやり過ぎだ!ワタナベ君。

 

まぁ、そういことあるわな。

そんな時もあるわな。

ワタナベ君。

 

起こっていることの生々しさを排除したような作品

敢えて排除してると思われ、それが一層客観的に読み進め易くしている。

油絵というより、水彩画。

そんな作品だと想いました。

 

感想、分かりづらいよね。

整理がつかないというか、ついたというか。

 

決して、最初には戻らないっていう。

回想を始めた、現在に戻らないっていう。

読み終えて、最初を読み直すと

主役の行動の行間が見えてくるっていう。

なんとも不思議な構成でもあった。

 

20歳の頃、読んだときは表面をさらさら泳いで読んだような気がする。

行間の奥を見てなかったように思うし

理解というか、起きてることも今以上に遠い世界の話だったと感じられた。

やっぱり想像力は、俺の中であの頃よりもパワーアップしてんだね。

 

 

ああ、そうなんだなぁ。

キズキやレイコがカタカナな感じがにくいね。

  

これが映画化されんのかぁ。

松山ケンイチ主演で・・・。

どうなるんだろうねぇ。

内包された感情が漂うほどでないと、何か物語や音楽の雰囲気だけに

なってしまいそうな怖い予感がする。

無機質になってまいそうな。

ガス・ヴァン・サントが監督した「エレファント」のように撮影されたら

限りなく白に近いブルー的になって面白そう。

今年12月に劇場公開だったよね?

楽しみだね。

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