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ドキュメンタリー映画『レストレポ前哨基地』Part1&2 観賞!戦争のバカらしさ全開です(長文)
2016-01-24 Sun 22:09

『レストレポ前哨基地』Part1&2
 
レストレポ前哨基地

密着12ヵ月 死の谷で戦う米軍兵たち
http://www.uplink.co.jp/restrepo/

概要
2007年5月~2008年8月、アメリカ陸軍第173空挺旅団戦闘団が
アフガニスタン東部に分散配置され
激戦地コレンガル渓谷で任務に就く小隊を追ったドキュメンタリー映画
1日何度もタリバンから銃撃を受ける中
米軍が攻撃拠点に置いた尾根がレストレポ前哨基地
レストレポは、配置早々に犠牲になった20歳の兵士の名前
 
 レストレポ シーン1
さて・・・
さて・・・
何から語りたいかって
 
命がけで撮影したシーンであり間違いないが
この戦争がいかにバカバカしいか・・・
正直、兵士たちの言葉からも露呈しているように
俺は感じました

命がけ、緊張ギリギリの世界
それは大いに伝わってくる
それは想像を絶する
 
仲間の命を落としたり
銃撃シーンだったり
家畜を殺された住民との交渉だったり
まさに現場がありました
 
 レストレポ シーン2

しかし兵士たちのインタビューの
仲間の死に関しては強い思いを抱くが
殺害した相手に対しては
やはり『敵』であり『奴ら』であり
 
与えられた知識のまま
どうして戦争が目の前で起きてるのか無知のまま
ただビンラディンを敵として
タリバンを敵として
『敵』を『敵』として、殺してハイになっていたり
インタビューで半笑いだったり
 
仲間想いの言葉のかっこよさだったり
 
 
でも、あまりに、悲しい
 
仲間以外は敵、といった思い込み
間違った犠牲をはらんだ、民間人を犠牲にした、
民間人にも武器を取らされてしまった(かもしれない)世界に
『我こそは正義だ』とあるような顔は
どうも、やはり、辛い
 
考える力を奪われた世界、というか
その怖さを存分に見せられた気がします
 

4年間で42人の米兵が戦死した地域だそうです
さて、民間人は、いったいこの4年間で
アメリカの攻撃で何人、亡くなったのでしょうか・・・
その数字、出せませんか??

と問いたくなる
気分の悪くなる作品でした
 
 
このアメリカ側からのある1面だけを
徹底して描いているからこそ
戦争というプロパガンダの怖さ
情報操作の怖さが感じられます
 
こんな事に
自衛隊が、日本の税金が、使われるの?ほんと?
いや、使われたのよ、ほんとに
それは、俺が協力してるってことだよ 
 
そんなふうに考えれる作品と思えば
凄いですが
『リアル』だけを褒めたたえても、なんとも言えぬ・・・。

『アルマジロ アフガン戦争最前線基地』という映画も
以前観たが

 アルマジロ

こちらもドキュメンタリーで、有志でデンマークから
直接戦争に関係のないデンマークから、ですよ
集まった若者たちが、アフガンで戦うデンマーク軍の姿をとらえた
ドキュメンタリー映画

これは、アルマジロ基地?に配属されながら
戦闘もなく
暇な日々を凄しながら、早く戦闘を望む青年たちの姿があり
悶々と過ごしたのち
ある一戦交えたのちの、仲間を一瞬で失ったショックの姿を映した
もともとの気持の『甘さ』が恐ろしく露呈した
恐ろしい姿があった

デンマークはこの映画によって
影響もあり活発な議論がなされ
国民感情が変化していったという
 
映画の力が、凄い
  
 
例えば
  
宇宙生物の昆虫のでかい化け物と戦う
『スターシップトゥルーパーズ』
という映画知ってますか?

スターシップトゥルーパーズ

『スピード』のヤン・デボン監督の映画があります
ただただ、正義面したアメリカ兵たちが
侵略のため、昆虫の化け物が住む惑星に行き
昆虫の化け物と戦う、って映画です
ヤン・デボン監督は、アクション映画としてではなく
本質を、正義の顔した従順な米兵の怖さを暗に意味して描いたと
言われています

その本質は、映画観た後に知ると怖かった
映画バカバカしさに踏まえ、自国の米軍に例えていたことに。
 
レストレポ前哨基地は、それをリアルに撮影したもの
と言えます
 
 
『ブラックホークダウン』リドリー・スコット監督
においても、米兵以外はゾンビのような感じで
個人を排除した恐ろしさを感じました
 
ブラックフォークダウン

映画から本質を知ることがある
それを作ったドラマからたくさんの監督が伝えてくれています
 
今回のレストレポ前哨基地はドキュメンタリーで
『リアル』からも本質を見ると余計怖いですね・・・

 
といろいろと過去の映画からも思いました
 
 
結局のところ
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