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39歳迎えて・・・①  映画『広河隆一 人間の戦場』から思うこと
2015-12-22 Tue 12:13

2015年12月19日 39歳になりました

もう40歳の一歩手前

ぼーっとしても過ぎ去るし

集中していても過ぎ去る


ただただ、成長の実感わかぬまま、ここにいる

色んな大事なことを決めきれぬまま、まだここにいる

ますます、柔らかく、弱くなっていく

良かった、鋼鉄な心体にならなくて

ただ、その分

たくさん受け入れ、たくさん傷つく

たくさん笑い、たくさん幸せを感じる



38歳は、疲れたね



日本でも、世界でも、銃や爆弾や、テロを否定して
自分たちが行う一般市民へのテロは許し、協力していく

中学生のころ、湾岸戦争をぼーっと映画みたいにテレビで観て
とんねるずが「対岸の火事なのか」と『情けねぇ』を歌っていた
もっともっと情けなくなってねぇかな

お金でも、兵力でも、参加を決めた日本
それは税金が使われている
僕らに、起きてる戦争被害とさらにテロを生む憎しみを買う惨状から
目を背ける資格はない


『生』について考える、考え続けている


フォトジャーナリスト広河隆一さんのドキュメンタリー映画
『広河隆一 人間の戦場』(長谷川三郎監督)

2015年12月19日

劇場公開となった

自分が生まれた日に、公開
なんてこった
世間は俺も好きなスターウォーズが18日から始まり騒いでる
さぁどっち、山縣は、まずどっち行くんだ?

って、誕生日は楽しく過ごすさ
って、思いながら

生まれた日に、『生』について考えてもいいじゃないか

劇場公開、世に出る誕生日
一緒じゃないか

って、思い
劇場に駆け付けた

監督と広河さんにサインもいただいた!

広河隆一 人間の尊厳 1 山縣有斗 

広河さんの写真は、DAYS JAPANの雑誌からも拝見したり
展示会でも拝見している
DAYS JAPANの写真展示のお手伝いをした際も
一緒にご飯も食べる機会に恵まれた

ツイッターやブログでも様子は伝えてきたと思うが
DAYS JAPANというフォトジャーナリスト達とそれを支える編集者たちの
大切な雑誌から、たくさんの影響をもらい続けている自分がいる


人間の尊厳が奪われる場所、それを人間の戦場と言う


そして、ジャーナリストが戦争の抑止力なる
数々の現場を踏んできた広河さんの言葉が自分に刺さる
映像を通して、
「本当に、現地で、その足で、その戦禍に、踏み込んでいるだ」
という、行動力を実感したし
その中の写真が、本当に本当に、ある一瞬であること
それを痛感した

例えば写真の一枚が、24秒分の1の瞬間だとしたら
その前後にも永遠に時間が横たわっていて
続いてる事の怖さを想った


ジャーナリストという枠を越えて
福島で思いっきり外で遊べない子供たちの保養施設を沖縄の久米島に
日本で初めて民間で創設したり
チェリノブイリの保養施設も協力したり
子供たちのためにたくさんの協力をしている

広河隆一 人間の尊厳 2 山縣有斗

目の前で人が溺れていたら、カメラを置いて助ける
それが人間だから
一人のフォトジャーナリストである前に、人間である
そこがなければ、意味がない
だから、やるんです


と、そのような事をおっしゃっていた

A社、B社の社員なら、A社、B社の目線でしかもの言えず
A社、B社の利益でしか行動ができない
しかし、A社、B社の社員である前に、人間であること
これを見失ったら、人間の尊厳が簡単に一方の方針にって
奪われてしまうんだ

簡単な事なのに、簡単に置いてきている

『人間である』という事の事実


会社の利益、国益、それを中心に考えたとき
人間の行動からヅレてしまう部分が大いにある


俳優も一緒だ、演出家も一緒だ、作家も一緒だ、
画家も一緒だ、ダンサーも一緒だ、歌うたいも一緒だ・・・

芸術方面で活動してる人は
俺の周りにはたくさんいる

俳優である前に
演出家である前に
作家である前に
画家である前に
ダンサーである前に・・・

人間である

この事実は離しちゃいけない、離して考えちゃいけない
って言うか離しては考えらないでしょうが!!


一心不乱にダンスに打ち込む、それはいいが
無関心が戦争に加担して、同年代や子供が簡単に巻き添えくらっていること
一心不乱に仕事に打ち込む、それはいいが
そこからあなたが社会に貢献した税金が、貧しい国の人間の尊厳を奪ってること
それを知り、人間としての、それ以外の行動が
とても大事だという事

何もできないかも知れない
でも民主主義としてできるひとつの行動はある
今の政権はそれすら忘れてる


衆議院選挙のころ
ある人気でてきた作家で演出家がある時書いていたが
政治の事は政治家に任せて、さぁ演劇だ!

バカ野郎!って思ったよ
その方は、あほみたいに沢山舞台公演を連続でやってはいるが
その無関心がどれほどの人を苦しめている可能性があるのか
そんなことを考えられない想像力で生み出された創造物に
俺はまったく心を動かされない
事実、彼の作品に心は動かなかったが・・・


人は人
他人は他人

でも、根本から離れたら、辛いよ
貧しいよ、とても



39歳の出発から、いきなり
どーんっと、考えざるを得なかった事

僕らは、でも、隣とつながっているんだから
所属してる場所との人間との狭間にいながら
一緒に勉強しあいながら
好きな事やってけばいいのにね

プラド美術館展3 山縣有斗

あ、それとプラド美術館展にもいってきてね
500年前の作品から続く
美術の表現が
周りの国から影響を受けて
変化していく過程
女性の社会へのかかわりの変化
素敵な時間を過ごす事ができました

プラド美術館展 山縣有斗 

『生』

を想いながら


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